トド
アザラシと同じく海の出ると岩場にいる生き物、トド。その体は大きく3メートル程ある。そんな大きいトドであるが、その仕草はのんびりとして、見てるとなんだか眠くなる。
よく見ると、子供がおかあさんの背中にもたれてる。
高い波を受ける岩場。そんな荒れた海もトドには全く関係ない。
2羽の海鳥とツーショット(スリーショット?)
大きなあくびをするトド。見てるこちらも眠くなる。
半逆光のライト。影の中にトドのラインが出て美しい。
そんなトドであるが、その数は減少の一途にある。アメリカでは絶滅危惧種に指定されているらしい。原因はここでもやはり人間に関係があるらしい。
Wikipediaで見るとアラスカ湾における魚の乱獲、日本においてはさらに有害鳥獣とされ航空自衛隊による機銃掃射が行われていたとのこと。ひどい話である。人間が好きなだけ魚を獲って、それによって減少した魚をトドが自らの生存のために追う。漁師の網が破れる。邪魔者は消す。身勝手な人間の論理である。乱獲をしなければ人もトドも共存できるはずなのに。また、愚かな人間の一面を見てしまった。
おまけに、ある一頭のトドの話。
岩場に大きいトドがいた。観察していると、どうもこれから海の中へ入っていきそうな気配。先に見たトドは豪快に頭から海にダイブした。そんな光景が脳裏に残ってるもんだから、このトドもきっと派手に決めてくれるに違いない。ボートに乗った何人かがその瞬間を写真におさめようとカメラを構えた。僕もそのうちの一人だ。す、すると、あろうことか、岩場をヨジヨジと後ろ歩きにあとずさり。高い岩場から低い岩場へ移動し、後ろ足からジワリと海の中へ。根性のないヤツだと思ったが、あとで写真を見るとメスだったのかなあ。表情がなんだか女性っぽい。でも、体つきはオスなんだけどなあ。そんな笑える一こまでした。
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