加藤文雄/写真家[FUMIO KATO]

毎年の恒例行事となった船を丸ごと貸し切っての丸一日のニタリクジラツアー。今回は多忙のためFACEBOOKでのみ告知しましたが、あっという間に満席になってしまいました。ですので、ブログやmixiで楽しみにしていたみなさんゴメンナサイ。

当日は港を7時すぎに出港。昨年は悪天候により中止でしたが、今回は心配されてた天気は晴れ。波も穏やか。さい先の良いスタート。海のあちこちに漁船が見えたりタンカーが見えたり、穏やかな海の景色を眺めながら沖へと向かいます。




1時間ほどして数頭のハナゴンドウと遭遇。左へ右へと翻弄されながら、ゲストのみなさんのカメラのシャッター音が響きます。数十分遊んでもらったあと、船の進路を再びクジラのいる方向へ。

そしてしばらくして、よくクジラが出没する沖のブイのところまで来ました。





ところが、ブイの周辺をぐるぐる探すも、いっこうにクジラの出る気配はありません。そうやってるうちに時計の針は進み午後に突入。

船に無線が入りクジラのブローを発見。そこまで向かうと他のウォッチング船も何艘か集まってきていました。ですが、どの船もただ停泊してるだけで動き無し。つまり、クジラの動き無し。




時間はどんどん通り過ぎました。せめてイルカの群れでも、と願いましたがそれも無し。途中でエンジントラブルがあり一時航行不能になり、しばらく大海原を漂ったりもしました。


毎年お世話になっているサービス、ホエールウオッチングin桂浜さんは最後まで諦めず長い時間一生懸命探して下さいましたが、健闘空しくタイムアップ。



これまで何度もクジラと会いに海に出かけていますが、こんな日もあります。会えるのが当たり前と思うのではなく、会えたことに感謝していればまた次回会わせてくれるものです。今回は残念な結果に終わりましたが、また再びニタリクジラに会いに高知の地へ訪れたいと思います。






ハナゴンドウの時はゲストのみなさんに前に行ってもらって私本人はスルーしたので、今回撮った生き物は海を飛び立つカモメ。これが唯一のカット