クマについて

BLUE DOLPHIN

2010年10月21日 18:47

ここ最近、クマの被害について頻繁に報道されている。

これらのニュースを見て、みんなはどう思うのだろう?やはり、恐怖を感じるんだろうか?それによってクマ=凶暴っていう意識が広がる事を憂える。

勿論、凶暴性も持ち合わせている動物ではある。だけど、本来は森の中で主に木の実などを食べて生きている動物。性格は本来穏やかな生き物なのだ。
それが、今年の猛暑、里山の現象、山林の荒廃などにより人里に出てこざるを得なくなった。人とパッタリと出くわしたためにびっくりして人が襲われる。騒動になり猟友会が出てきて射殺。人にとってもクマにとっても不幸な事である。

先日もニュースを見ていると親子のクマが人里に出てきてしまった。まだ人を襲ったわけでもないのに、安全のために母グマは射殺。残された子グマが映っていたが、一匹で生きるにはまだ小さい子グマであった。その後、この子グマはどうなるんだろう?森に返されたとしても、生きる術がなく、すぐに死んでしまうに違いない。このコを引き取る動物園があるのだろうか?それが気になって頭から離れない。

人間というものは、何事もすぐに枠の中におさめ決めつけたがる。クマ=害獣。そう決めたのは一方的に人間が決めたことである。人間はクマに関わらず、人間以外の全ての生き物を自分達より下と思ってないか?大きな間違いではないか?人間至上主義。それがずっと自然を壊してきた。今になって、生き物の多様性について名古屋で開催のCOP10で議論されている。一歩前進と言えなくもないが、そこで話し合われてるのは人間にとって有用な生き物を資源として利用するために、生き物がいる途上国と生き物を利用する先進国とのバトルである。結局、各国の利益を守るための場になっているのだ。

話は少しそれたが、クマを含めて生き物について、もっと理解してほしい。それには実際にそれらが生きている場所に行って、観察させてもらうのが一番だ。とはいえ、野生の動物に会うのは気軽に出来ない。そのかわりと言ったら、宣伝のようになってしまうが、私の写真を見てほしい。そこには人間の親子と変わらない愛情にあふれたクマの親子がうつっている。

これ以上、人間とクマの悲劇が起こらないよう願うばかりである。


追記
友人から以下の情報をいただきました。
日本熊森協会
http://kumamori.org/infomations/carry_donguri/

更に追記
調べてみると、こんな意見もありました。
http://blogs.yahoo.co.jp/mt_izumi_1172/51429114.html

・・・難しいところです。




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